町会などの地縁コミュニティの縮小が進み、「つながりの希薄化」「コミュニティの弱体化」と言われている一方、
テーマ型コミュニティは世代を問わず人気がありますし、家庭や仕事以外に「心の居場所、拠り所」を求めている人も増えています。
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さらに最近では、オンラインサロンといったオンラインコミュニティや、副業でコミュニティを立ち上げることに関心を持つ方も増えてきました。
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私はこれまでに、リアルのスポーツコミュニティを立ち上げて10年目、スポーツ事業者向けのオンラインコミュニティを初めて約5年になりますが、スポーツコミュニティの中から新しいコミュニティや会社が生まれるという経験をしましたし、オンラインコミュニティを通じても、
・アフリカ初の運動会の連載記事が高校の英語の教科書(大修館)に掲載
・鹿屋体育大の実習生を、きゅぽらスポーツコミュニティ、ふじみ野ふぁいぶるクラブ・Iクラブ(稲城総合型地域スポーツクラブ)の3クラブで連携して受け入れ
・医療に精通しているメンバーと、プロスポーツチームのファンになることで健康寿命が延びるプラン(仕組みづくり)を協働提案中
といったコラボレーションが生まれ、コミュニティの恩恵を受けてきました。
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そこで今回は、9年間のコミュニティ運営経験を踏まえ、立ち上げる際のマインドや企画・集客法についてお伝えできればと思います。
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コミュニティ立ち上げのハードルを下げる3つの考え方
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いざコミュニティを立ち上げたいと思っても、
・ノウハウや実績がない
・仲間がいない
・ビジョンが明確でない
など、ないないづくしで止まってしまうという方もいらっしゃるかもしれません。
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そのような方に向けて、立ち上げの際のおススメの考え方を3つにまとめてみました!
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1.ビジョン・価値観を明確にする
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こちらはよく言われることですが、ビジョン・価値観が明確にならないから始められないというのはもったいないと思います。
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ある程度、規模が大きくなって、一人ひとりとのコミュニケーションが容易ではなくなってきたら、より詳細に明文化すべきとは思いますが、最初からそのような状態にはならないと思いますので、最低限のものを作れればよいでしょう。
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また組織やチームの場合、ミッションや対外的なものをまとめる必要があるのに対し、コミュニティの場合は、「なぜコミュニティを立ち上げたいと思ったか?」や、自分が求めているコミュニティ像といった”内側の動機”をワクワクしながら整理できればよいと思いますし、価値観は場合によっては、集まってきた人によって変わってくる部分もあるでしょう。(仕事を抱えながらだとしても、整理するのは長くても1か月で十分です)
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2.仲間を集める
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yentaなどでも、一緒に立ち上げてくれるメンバーを募集しているような例が見られますが、仲間が集まらないと始められないというのももったいない話だと思います。
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まずは、一人で始められるくらいのサイズ感で始めるのでもよいのではないでしょうか?(もちろん不安な場合は、私がお手伝いすることもできますが・・・)
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私自身の経験則としては、最初からスタッフをやる方よりも、参加者側からスタッフ側にまわる方の方が、継続性が高いと思っているので、まずは一人でもいいから参加者を集めるということに集中するのがおススメです。
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3.企画をする
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経験がないと、ハードル高く感じるかもしれませんが、まずは自分自身のニーズにそって企画してみるのが一番だと思います。
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また、最初から”コミュニティをつくろう”と大風呂敷を広げる感じではなく、まずはイベントを試験的にやってみるというスタンスで始めるのが負担も感じることが少なくてよいでしょう。
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とにかく最初は、自ら楽しむ、面白がっている人のところに人は集まってきます。
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コミュニティで集客する方法