町会などの地縁コミュニティの縮小が進み、「つながりの希薄化」「コミュニティの弱体化」と言われている一方、
テーマ型コミュニティは世代を問わず人気がありますし、家庭や仕事以外に「心の居場所、拠り所」を求めている人も増えています。
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さらに最近では、オンラインサロンといったオンラインコミュニティや、副業でコミュニティを立ち上げることに関心を持つ方も増えてきて、様々な形態のものができてきました。
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私はこれまでに、リアルのスポーツコミュニティを立ち上げて丸12年、スポーツ事業者向けのオンラインコミュニティを初めて約5年になりますが、スポーツコミュニティの中から新しいコミュニティや会社が生まれるという経験をしました。
12年間の活動実績の詳細スライドはこちら↓↓
一方、オンラインコミュニティを通じても、
・アフリカ初の運動会の連載記事が高校の英語の教科書(大修館)に掲載
・鹿屋体育大の実習生を、きゅぽらスポーツコミュニティ、ふじみ野ふぁいぶるクラブ・Iクラブ(稲城総合型地域スポーツクラブ)の3クラブで連携して受け入れ
・医療に精通しているメンバーと、プロスポーツチームのファンになることで健康寿命が延びるプラン(仕組みづくり)を協働提案(スポーツ関連展示会にも出展)
といったコラボレーションが生まれ、コミュニティの恩恵を受けてきました。
詳細資料はこちら↓↓
comspo from Kunitomo Ishii
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そこで今回は、12年間のコミュニティ運営経験を踏まえ、立ち上げる際のマインドや企画・集客法についてお伝えできればと思います。
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※これまでの新規集客やリピート集客の実績の詳細は、こちらにまとめておりますので、ご覧いただければと思います。
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コミュニティ立ち上げのハードルを下げる3つの考え方
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いざコミュニティを立ち上げたいと思っても、
・ノウハウや実績がない
・仲間がいない
・ビジョンが明確でない
など、ないないづくしで止まってしまうという方もいらっしゃるかもしれません。
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そのような方に向けて、立ち上げの際のおススメの考え方を3つにまとめてみました!
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1.ビジョン・価値観を明確にする
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こちらはよく言われることですが、ビジョン・価値観が明確にならないから始められないというのはもったいないと思います。
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ある程度、規模が大きくなって、一人ひとりとのコミュニケーションが容易ではなくなってきたら、より詳細に明文化すべきとは思いますが、最初からそのような状態にはならないと思いますので、最低限のものを作れればよいでしょう。
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また組織やチームの場合、ミッションや対外的なものをまとめる必要があるのに対し、コミュニティの場合は、「なぜコミュニティを立ち上げたいと思ったか?」や、自分が求めているコミュニティ像といった”内側の動機”をワクワクしながら整理できればよいと思いますし、価値観は場合によっては、集まってきた人によって変わってくる部分もあるでしょう。(仕事を抱えながらだとしても、整理するのは長くても1か月で十分です)
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2.仲間を集める
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SNSなどでも、一緒に立ち上げてくれるメンバーを募集しているような例が見られますが、仲間が集まらないと始められないというのももったいない話だと思います。
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まずは、一人で始められるくらいのサイズ感で始めるのでもよいのではないでしょうか?(もちろん不安な場合は、私がお手伝いすることもできますが・・・)
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私自身の経験則としては、最初からスタッフをやる方よりも、参加者側からスタッフ側にまわる方の方が、継続性が高いと思っているので、まずは一人でもいいから参加者を集めるということに集中するのがおススメです。
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3.企画をする
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経験がないと、ハードル高く感じるかもしれませんが、まずは自分自身のニーズにそって企画してみるのが一番だと思います。
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また、最初から”コミュニティをつくろう”と大風呂敷を広げる感じではなく、まずはイベントを試験的にやってみるというスタンスで始めるのが負担も感じることが少なくてよいでしょう。
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とにかく最初は、自ら楽しむ、面白がっている人のところに人は集まってきます。
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企画する上では、自分自身の専門性がそこまででもない時にどうすればよいかという相談を受けることもあります。
こちらに関しては、立ち上げ時は上記の通り、自分自身の「こんな場があったらよいのに」という思いを優先すること、
立ち上げ期が終わった場合も、”コミュニティを求めている人を理解する専門家”になることがコミュニティ主催者に重要な資質と言えます。
例えば、私自身フットサルコミュニティを主催していますが、サッカー経験者ではありません。
もちろんフットサル教室をやるのであれば専門性は重要ですが、コミュニティなので、もし技術的なことを教えてほしい人が出てきた場合には、メンバー内の経験者にお願いするのでもよく、逆にお願いされた側は教えるという役割が生まれることで喜びを感じることができます。(人それぞれ感じ方は変わってきますが)
それよりも、コミュニティを求めている人を理解した上で、何をどのように企画したらよいかという視点が重要になってきます。
コミュニティで集客する方法
そして企画までできて、次に壁となるのが人集め(集客)です。(社内コミュニティなど元々集まっている中にコミュニティをつくる場合は除く)
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集客にあたって、Facebook広告などは特に費用対効果が高いとも言われていますが、最初からなかなかお金はかけられないもの。(口コミで広がっていくのが理想的ではありますが)
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そこでお金をかけない集客方法を自分自身もいろいろと試してきましたので、以下列挙します。
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1.リアルで集客するやり方
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リアルであれば、まずはチラシをつくって、それを直接配布したり、ポスティングしたり、掲示してもらったりというのがあります。
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ポスティングに関して、以前の私の経験をお伝えすると、、
表札が何もないところにむやみやたらにするのも紙の無駄かなと思い、興味をもっていただけそうな会社のポストにだけ入れていました。
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それが具体的に私の場合は士業関連の事務所などでした。
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そしてそれを実践した結果、弁護士の方にお申込をいただくことができましたが、逆に言うと、その1件だけで、確率的にはかなり低かったです。(したがって、もう何年もポスティングはやっていません)
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掲示に関しては、スーパーマーケットやドラッグストアなどのお店や公共施設の他、(つながりがあれば)大規模マンションの掲示板というのも選択肢に入ってきます。
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まずは掲示の許可を得るところから始めなくてはなりませんが、経験上、大規模マンションの掲示板は、意外に効果がありました!
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2.インターネットで集客するやり方
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一方ネットであれば、ホームページやブログを使った発信もあるし、Facebookやインスタグラム、ツイッターなどのSNSを使った方法や業界ごとのポータルサイト・口コミサイトなどに出してみるのも一手です。
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こちらに関しては、最初から、何でもかんでも手を出すのも得策ではありませんし、業種ごとに、どのメディアが最適かは異なります。
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なおコミュニティをより長く継続させていく上では、とにかく「集客で疲弊しない」ことが大切です。
集客に得意不得意もあるでしょうが、私の場合は、あまり得意ではないので、ネットを使った受動的な集客方法を極めました。自分自身にあった集客方法を見つけることも重要と言えます。
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※これまでの新規集客やリピート集客の実績の詳細は、こちらにまとめておりますので、ご覧いただければと思います。
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これまでのコミュニティ関連講座開催実績と参加者の声
2020年より、【地域密着型コミュニティの作り方入門講座】等、コミュニティの立ち上げや集客に関連したオンラインの講座も開催し始めました。
これまでに合わせて30回以上開催をしてきて、参加された皆さんからは下記のような感想をいただきました!
「経験に基づいた実践的な活用法について学ぶことができます。現在、またはこれから地域コミュニティ活動を行っていくかたにおすすめです。(50代男性)」
「地域密着で自分のスキルを活かしたいとは思っているけれど、行動できずにいました。今回こちらの講座に参加させていただきましたところ、悩んでいた最初の一歩の踏み出し方を具体的に知ることができました。ご自身の事例や行ってきた実例を交えながらの内容で有意義な講義でした。直接的にアドバイスもしていただき、あっという間の1時間でした。(40代女性)」
「資料を使って、コミュニティの作り方や継続的な運用方法等を、ご自身の体験を交えながら、わかりやすく教えて頂きました。質問に対しても、一つ一つ丁寧に答えて頂き、非常に参考になりました。(40代男性)」
「コミュニティの作り方について、事例を交えて講義していただきました。とてもわかりやすかった。
講義後、色々とディスカッションしていただきました。ありがとうございました。(50代男性)」「実際されていること・されてきたことの経験談のみならずコミュニティモデルに関しての内容も含まれていました。
私自身は地域密着型や地方創生と言った分野には全くのビギナーですが、昨今活発な分野でもあると思うので、興味があるけどどんな活動か、どう始めようか、と思われる方は、一度受講してみると良いかもしれません。(20代女性)」.
「先日はどうもありがとうございました。初めてのコミュニティづくりを考えていて、何から始めればいいのか分からない状態で受講させていただきました。私からの質問に対しても的確にご返答いただけたことでイメージが湧き、「こんなことからやってみようかな~」と思えるようになりました。講座の内容も分かりやすくて良かったので、次のステップにもまた受講したいと思ってます。(50代女性)」.
「講師の石井さんはコミュニティ構築、運営についての豊富な経験を持ち、自らのコミュニティ・起業に対して熱いパッションをお持ちの方です。
コミュニティ構築について、体系的・理論的に説明して頂けるのみでなく、自らの経験に基づいた工夫点や苦労話などもして頂けることができ、大変有益な講座でした。
「コミュニティ」という言葉にとらわれなくても、「仲間を集めて何か新しいことをやりたい!」という情熱を持った方でしたら、とても参考になる話が聴けると思います。
昨今のVUCA時代、多様な働き方の選択肢が求められており、時流に非常にマッチした講座だと感じました。(50代男性)」.
「長年の経験を分かりやすくシェアして下さる共に、質問にもとても親切に答えて下さり勉強になったのと、モチベーションアップにもなりました。ありがとうございました。(30代女性)」.
「SNSを使って広く宣伝したいと考えています。そのために今回、講座を受けさせていただきました。
私が実際にやりたいことについて、その方法を大変分かりやすく具体的に教えていただくことができたため、私はこれから何をすべきかが非常に明確になりました。ありがとうございました。(50代男性)」.
「必要に迫られて急にFacebookグループを利用することになったため、初心者ですが参加したいと相談したところ即OKのうれしいお返事をいただき、今回の受講になりました。わかりやすい資料を例にとりながら、初心者的な操作などもひとつひとつ画面共有で教えてくださり、一挙に上達した気分です。短い時間でしたが最後は少し発展的な話もありもっと勉強してみたいとモチベーションも上がりました。穏やかでこちらがどんなことでも聞ける雰囲気の先生です。ありがとうございました。(50代女性)」.
「コミュニティ作りとフェイスブック。学びたかった事がそのままタイトルになっていましたので受講しました。
限られた時間でしたが、コミュニティ作りの経緯などわかりやすく説明して頂きました。割とフェイスブックよりの質問を多くさせて頂いたのですが、親切に教えて頂き満足しています。(50代男性)」.
「Facebookグループには参加する側のみだったので、運営のポイントがわかりやすかったです。
今後できたら自分で主催したいと思うので、「オンラインサロン」の作り方の講座もして頂けると幸いです。
ありがとうございました。(40代女性)」
現在開催中の講座一覧はこちらからご確認いただければと思います。
そして、電子書籍KINDLE版【地域密着型コミュニティづくりの実践法】でさらに詳しくまとめましたので、よろしければご覧ください!(計137ページ、上記の青字をタップしてください)
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石井 邦知(ISHII Kunitomo)
2011年2月に埼玉県川口市を拠点に総合型地域スポーツクラブきゅぽらスポーツコミュニティを設立。
主に(フットサルやバレーボール、バスケなどの)チームスポーツと(異業種交流、国際交流などの)テーマを掛け合わせた活動からスタートし、その後もスポーツ×地域活性・まちづくり・ソーシャルビジネスの領域で事業を展開。
具体的には、親子向けのコミュニティをつくったり、地域スポーツ事業者のためのコミュニティ(通称こむすぽ)を主催する他、子供会やPTAなどの地域コミュニティにスポーツレクイベントを、企業やNPOなどのコミュニティに体力測定イベントを実施するなどしている。
また主催している”異業種交流(YORIAI)フットサル”を通じて、輪が広がり、まち活かし会社・NCS株式会社(空間運営等)を2018年に設立、代表取締役。会社の一事業として、コミュニティ向けのレンタルスペースYORIAI西川口を運営。
その他、埼玉県が主催する、令和2年度 埼玉 Sports Start-up(SSS)の参加スタートアップ企業(伴走支援対象者)に選ばれたり、埼玉県春日部市役所シティセールス広報課のマーケティング業務の副業人材の公募で選ばれる。(市民向けプラットフォーム構築の検討等)