最近は、空き家・空き店舗に限らず、ホテルやカラオケの空き部屋などを有効活用できないかという動きも高まっていますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、シェアオフィスやレンタルオフィスへの需要が高まっています。
1つには、リモートワーク・テレワークが浸透していく一方で、在宅で仕事をする際の悩みや問題点が下記のように浮き彫りになってきたことが背景にあります。
◆ON・OFFの区切りがしにくいため生産性が落ちる
◆Wifiなどの通信速度が遅い
◆これまでは生活するための家だったので、仕事スペースを確保しづらい
◆共働きでリモートワークとなったため、オンライン会議の時など気を遣う
◆家では生活感がありすぎて、集中できない
そのため、個人にとって、自宅近くで仕事に集中することができる環境への需要が高まっています。
しかし、都心部は飽和状態、閉店するところが出てきているとも言われていますし、一方で、地方は飽和していなくても、シェアオフィス(コワーキングスペース)の経営状況は厳しいとも言われ、行政が補助しているケースも増えてきているようです。
駅前ならまだしも、今後参入していくなら特に、差別化(コンセプト)が重要になってくると考えます。
そんな状況で我々は、空きスペースの新しい活用法やワークスペースの新しいコンセプトとして、”健康シェアオフィス”を提案したいと思います!
NCSメンバーである、空間デザイナーとスポーツレクプランナーでコラボができないかという流れから、2019年に【健康オフィス研究会】を立ち上げ、健康×オフィスの可能性について、ハードとソフトの両面からいろいろと検討していました。
新型コロナウイルス感染拡大から、(固定の)オフィス縮小の動きもあり、残念ながら実現には到っていませんが、これまで検討してきたことを、シェアオフィスやコワーキングスペースでも、活かせると考えています。
昨今、健康と病気の間とも言える、”フレイル・未病”といった領域にいる方が増えていると言われ、健康寿命を延ばす上での鍵を握るとも言われています。
ただしこういった層の方々の予防のための場づくりはまだまだ整備されていません。
そこでワークスペースと予防医療を掛け合わせる価値があると考えました。
フィットネスクラブと併設しているスペースや、コワーキングスペース会員向けに人間ドッグの補助をしているという事例はあるようですが、専門家と連携し、働きながら健康を意識できる環境づくりとして、下記のようなことを実施できればと思います。
・定期的にコミュニティナースに健康相談できる
・スペースが各種医療機関と提携してハードルが低くなる
(定期的に出張整体が受けられる)
・定期的に体力測定ができる
コミュニティナースとは、医療機関ではなく街に飛び出て活動する看護士さんのことを指し、全国的に取り組みはが増えてきていますが、まだ職業としては確立されていない現状があります。
コミュニティナースもワークスペース運営者も、地域のためという想いは共通していると思いますが、まだまだつながっていないと思いますので、両者をつなぐ役割も担えたらと思います。
またこれらの実施にあたり、設備投資は不要なので、導入もしやすいでしょう。
・空きスペースを有効活用したい
・コワーキングスペースやシェアオフィスを運営しているが、集客がうまくできていないので、新しいコンセプトの必要性を感じている
という方は、ぜひご相談ください。
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